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ワキサカコウジのblog
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文春での連載が終了!
本日(2014年4月24日)発売の『週刊文春』にて、中村うさぎさんのエッセイ「さすらいの女王」が最終回を迎えたのです。

中村うさぎさんは昨年8月、原因不明の体調不良が続いて入院。何度か心肺停止に陥る危険な状態となるも、その後は徐々に回復し12月に退院されました。
現在は車椅子での生活ながら、執筆やTV出演を再開している状況です。(スティッフパーソン症候群という報道もありましたが、今も病名は確定してないそうです)

このような経験をされ、「書きたいことがたくさん出てきた」とおっしゃっていた矢先での連載終了。せっかく復帰されたばかりなのに残念なことです。世知辛い世の中ですな、はっはっは。...などと言ってる場合じゃないのだよチミ。

うさぎさんの連載が終わるという事はつまり、挿絵を担当しているワキサカも自動的に卒業(クビとも言うのよ♡)ではありませんか!

わ〜ん嫌だよ、おじさんまだ卒業したくないよ〜。このお仕事がなくなると、きっと荒んだ生活になり、近所を徘徊し、なんだか謎の匂いを発するおじさん(通称ハッスルおじさん)として有名になっちゃうよ...

...などとゴネても仕方がない事は分かっております。文章がなければ挿絵も必要ないのです。一蓮托生ですよね。

これは「笑っていいとも!」が終われば、いいとも青年隊がいなくなる事と一緒だと思います。今までいいとも青年隊の気持ちについて考えた事がなかったのですが、自分がこういう立場になってみるとよく分かります。
彼らもきっと複雑な気持ちだったことでしょう。番組がもうすぐ終わると知っていながら、お昼休みには必ずウキウキしなければならないのですから。僕が最後にウキウキしたのは20年前の夏だったでしょうか。毎日ウキウキし続けたいいとも青年隊を尊敬します。しらんけど。


さて、うさぎさんの連載は当初「ショッピングの女王」というタイトルで1999年頃に始まりました。そして2004年に「さすらいの女王」にタイトルを変更した際、ワキサカが挿絵を担当することになったのです。

当時、広告系や女性ファッション誌などのお仕事をメインとし、シャレオツを気取っていた僕は、週刊誌の挿絵というちょっと毛色の違うお仕事依頼に戸惑いました。なかでも「週刊文春」は鼻毛がちょっぴり出ているようなおじさん向けの雑誌だと思っていて、読んだ事もなかったからです。(実際に読んでみたら、鼻毛は特に関係ないようでした)

うさぎさんとの打ち合わせを兼ねて、初めて会食をした際にはとても緊張したのを覚えています。なぜなら、うさぎさんは世間から白い目で見られがちな、買い物依存症ホスト通い整形、といったぶっとんだ私生活を赤裸々に書いてらっしゃる方。鳥鑑賞七夕の短冊を読むのが趣味の僕と話が合うはずがありません。きっと失言でもしたら、急にぶたれたり、都こんぶとかをいきなり口に突っ込まれるんじゃないかと、なんだか恐しかったのです。酢でむせるよね。

しかし実際にうさぎさんとお会いしてみると、イメージとは違い、とても腰が低くてサービス精神旺盛な方でした。ぶたれることもなく、色んなお話をしました。ちなみにその日、うさぎさんの言葉で一番印象に残ってるのは「嘘は書かない」とおっしゃっていたこと。起きた事、思った事を包み隠さず書いているのだとか。だから熱烈なファンを獲得する一方、嫌われたり、敵も作ってしまうのでしょう。

嘘をつかない事ってなかなか難しいんですよね。小学校の読書感想文ですら嘘を書いていた僕にはとっても耳が痛かったです。あまりにも痛すぎるのでよく見たら、耳たぶがクワガタにはさまれていたのです。みたいな嘘です。

あれから早10年以上が経ちました。正確には10年4ヶ月。
お仕事の流れは、毎週だいたい水曜日にうさぎさんの原稿をもらい、木曜日に挿絵を入稿します。雑誌掲載の一週間前にお渡しするのです。毎回原稿を読んでから描くので、描き溜めは出来ません。他の方に任せるワケにもいきませんし、水曜日の午後から木曜日の夕方にかけて、怪我病気パイプのトラブルが起きようが、描かねばなりません。締め切りを落とす事もなく、よく10年以上も続けられたと思います。

今まで描いたイラストの総数は501枚。なんとなくリーバイスっぽい数字になりましたので、よしとします



ちなみに、最後に向けての最近の数号は、以前からやってみたかったことにチャレンジしていました。挿絵のタッチをガラっと変えて4コマ漫画風にしたのです。漫画にすると絵に興味ない人も読んでくれるからです。なんだか試行錯誤していた連載当初の気持ちが蘇って楽しかったです。

もし文春の挿絵を楽しみにしてくれた方が1人でもいらしたなら、長い間おつきあい頂いて、心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

長くなったのでいったんこのへんに。
次回は最近の挿絵を少し紹介しておこうと思ってます。

週刊文春comments(6) *author : wacky
おつかれさまでした!
最近の4コマのん、おもしろかったよーー。
吹っ切れたワキサカさん面白いなーって。
| 南奈央子 | 2014/04/24 12:04 PM |

10年間お疲れ様でした。
タモリさんもすごいと思いますが、10年も毎週きっちり作業
されたワキサカさんはすばらしいと思います。

>水曜日に原稿をもらい、木曜日に挿絵を入稿

ということは、1日で挿絵を描かれていたのですか?
ワキサカさんのようなお仕事にとって普通のこととか
流れとか、全然わからない私として、1日で描くって
すごいと思ってしまいました。しかも、水曜日に読んでから
挿絵を考えるわけですよね!?ということは、どんな内容か
わからないからイラストの溜め描きみたいなことが
できないということですよね??

プロの方に言うのが失礼なのは百も承知ですが、
本当にすごいなぁと思いました。

私はこの週刊文春の挿絵が大好きでした。
他の雑誌とかのワキサカさんのイラストも好きですが
週刊文春の凝縮された挿絵が本当に好きでした。
これから見られなくなるのは少し寂しいですが、
他のお仕事でも、かわらず素敵なイラスト描いてくださいね。

長くなりましたが、
本当にお疲れさまでした!
| torin | 2014/04/24 3:32 PM |

>>南さま
よかった、ありがとうございます^^
終わると知ったのはけっこう前なので、タッチを変えたりして、せめてその間に楽しみましたよ、ええw。

>>torinさま
嬉しいお言葉ありがとうございます^^

そうなんですよ、当初は早めに原稿を頂いていたのでもう少し余裕がありましたが、ここ5年くらいは一日で描いてたんですよ。

まずは原稿を何回か読んで、お話のポイントとなる言葉からアイデアを練って。
有名人のお名前が出てくる時などは、似顔絵を描けばいいので楽でしたねー。
哲学的、抽象的なお話だと、全然アイデアが出ない時もあって、締め切りギリギリまでかかってましたねー。

挿絵を楽しんでいただけたようで何よりです!人生はたぶんもうちょっと続くので(笑)、また他の媒体でご覧になっていただければと!



| wacky | 2014/04/24 7:06 PM |

10年間、一度も締め切りに遅れることなく、501枚!!
本当にお疲れ様でした。

モノクロのイラストでも、色を感じさせるところが素晴らしく、添えられた文字も楽しかったです。

最近はなかなか拝見できなくなってしまっていましたが、最終回は誌面で拝見したいです。
| Spica | 2014/04/25 3:46 AM |

やっぱり1日で描いていたんですね!
イラストのストックはできないけど、
普段の生活のなかで見るものや体験したことが、
イラストのアイディアとしてワキサカさんの中で色々
ストックされてそうですね。

普段の何気ない日常を(何気なくてもないですが^^;))
おもしろおかしく文章で表現することができる
ところからもそれを感じます。

1日で描いたと知ってみるイラストも
また趣が変わりそうです!
改めて過去のブログ見てみようと思います☆
| torin | 2014/04/25 12:34 PM |

>>torinさま
そうですね、なるべくアイデアが出てくるように、
つまらない事でも面白がって生きるようにはしてますよ^^。

ぜひぜひ過去のブログ見てみてくださいねー。
暇つぶしにでもなれば嬉しいです。
| wacky | 2014/04/27 3:26 AM |










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