2012.11.22 Thursday
チョキチョキしよう
先日、取材を受けました。 『CHOKI CHOKI』という雑誌の「職熱大陸」というページです。毎回様々な「職業」にクローズアップする内容だそうですが、今回は「イラストレーター」編。イラストレーターとはどんな職業?というお話をして欲しいとの事でした。 編集者さんに「僕なんかでいいのでしょうか」と問うと、「あ、はい」とヘリウムガスのような軽さで答えて頂いたので、思ったより気軽なコーナーなんだと思います。どこまでも飛んでいけばいいですね。 ちなみに『CHOKI CHOKI』はファッションスナップやヘアカタログが盛りだくさんの、オサレなティーン(略してオティーン)向けの雑誌。読者はまだこれから将来を決める世代ですし、これを読んでその職業に興味を持つ事だってあると思います。 つまりですね、今号でたまたまワキサカの記事に触れ、イラストレーターを目指すオティーンが現れるかもしれないのです。つまりオティーンレーターと言ってよいでしょう。 もちろんオティーンレーターって言いたかっただけですが、とにかくそんなキッカケになれば、とっても素敵ですよね。将来その子が売れれば、小銭を貰えるかも知れないからです。 よし、ここは若者がイラストレーターに憧れるような事を話そう、と思いつつ取材を受けたのですが......結局はいつものように余計な事ばかり言っちゃうよね。 例えば「子供の頃から絵を描くのが好きだったんですか?」という質問に対しては「それが全然...中学生の頃に父親が亡くなったので、なにか手に職をつけたかっただけです」などと、リアルに答えてみたり。 あるいは苦労話を聞かれ、「オイルショックの年に産まれたので、ライブドアショックやリーマンショクなど、数々のショックを乗り越えられました」などと、下らない事を言ってみたり。 昔はもっとシャレオツを装っていたはずなのに、最近は本質が隠しきれなくなってきた感じ。...この際、昔とは何が違ってしまったのか、比較検証してみる必要がありそうですね。以下はこのブログでも一度載せた事がある画像になりますが、12年前(2000年)の『ホットドッグ プレス』という雑誌に掲載されたインタビュー記事です。 どうでしょう。僕が眼鏡をかけてない事とか、どういうモチベーションで『行き先のある絵を描き続けたい』などと言ったのか、そんな事はどうでもいいのです。若い頃の事ですし、多分おしっこでも我慢していて、情緒が不安定だったのでしょう。 問題はワキサカの表情なのでございます。 若干の緊張と、微妙な照れを感じさせる表情をしたワキサカ青年。......その青年がですね、12年後にはアホウみたいな顔を平気でするようになっていたのです。 わーい、つって 時の流れは恐ろしいものですね。行き先のある絵を描くどころか、自分の行き先すらよく分からないよ。 |